自分に合った歯のクリーニング頻度を見つけよう

歯の治療と予防

歯のクリーニングには、大きく2種類あります。

1つ目は、保険適用内の治療で、歯周病(ししゅうびょう)の改善を目的としています。

歯周病の状態によって治療の回数は異なります。

軽度の場合は、1回の治療で終了しますが、症状が重い場合は4、5回通うケースも出てきます。

特に歯石(しせき)除去が歯周ポケットなどにも溜まっている場合は、患者さんの負担を考えて数回に分けた治療を行うことが一般的となっています。

2つ目は、保険適応外の治療で、歯周病の予防に加えて、ステインの除去やたばこのヤニ取りなどを行います。

自由診療となるため、費用は歯科クリニックによっても差があります。

保険適応外の治療の場合、半年に一度のクリーニングが最も効果的だと言われています。

ただし、ヘビースモーカーや、コーヒーを毎日摂取しているなど、着色汚れが付きやすい生活習慣の人は、2、3か月に一度の治療が好ましいでしょう。

治療のメリットは、口内環境を整え、病気の予防ができる点です。

歯石の除去をすることで歯周病の予防と改善が見込めることはもちろん、仕上げに「フッ素」を塗る治療があります。

フッ素を塗ることで、口内の「再石灰化」が促され、虫歯の予防に効果があります。

またステインやヤニ汚れを取ることで、見た目も美しい歯を手に入れることができます。

汚れを落とす治療は、基本的に保険適応外となります。

その治療法は、表面をブラシで磨く方法と、ジェット噴射で洗い流す方法があります。

どちらの方法でも、口の中の負担が少なくなるよう、工夫して治療しています。

しかし着色汚れは、こびりついている場合も多く、どうしてもある程度のストレスがかかってしまいます。

だからといって見た目を綺麗にしたいからと必要以上の頻度で治療を行うと、痛めてしまう危険性があるのです。

痛めることによって、口内環境が悪化し、結果的にトラブルを引き起こすリスクもあります。

また口内環境にも個性があるため、治療の頻度については、専門家に相談することが一番です。

治療中に痛みを感じた場合も、すぐに報告するようにしてください。

基本的には、痛みを感じない治療となっているため、口内に何らかのトラブルがあることも考えられます。

歯周病や着色汚れに悩んでいる人は、定期的にクリーニングをすることで、健康で強く美しい口内環境を手に入れることが可能となるのです。